PPFDをベースにしたコチョウランのための植物育成LEDライト選定方法

2022年08月04日日当たり管理植物育成LEDライト

植物育成LEDライトを選定する場合、PPFDというものを重視する必要がある、ということを知りました!いわゆる「植物が感じる明るさ」だそうで、光合成光量子束密度 (Photosynthetic Photon Flex Density : PPFD)で、利用している単位は、mol/ m2・s で・・・何と読むのでしょう・・・

一般的に(本ブログでも多用している!)用いられるルクスという単位で表現されるものは「人の目で感じる明るさ」であって、光合成を考慮するためには不十分・・・らしい!詳細はウェブページ「植物が感じる「明るさ」の単位 〜 PPFD とは?~ – BBYの観葉植物 Discussion Note」に掲載されています。

植物育成LEDライト
植物育成LEDライト

では・・・コチョウランに適したPPFD値はどれ位でしょうか!?実は、ほとんど日本語の情報がありません!多肉植物や観葉植物に対するものはチラホラと見つけることができますが。ただ、海外のサイトには、コチョウランに適したPPFDの情報があります。

以下、ウェブページ「Target PPFD for Orchids and Tropical Plants – High Desert Orchids」を参考に、私が理解した内容を以下に総括しておきます。

コチョウランは、太陽の光を浴びる時、ほぼ50〜70mol/ m2・s のPPFD を必要とする。しかし、このPPFDは、太陽の動きと共に変化する。しかし、植物育成LEDライトのような人口証明は、スイッチ ON/OFF のみで、照射は常に一定であることから、コチョウランに推奨のPPFDは、40mol/ m2・s で朝6時から夕刻6時までの12時間の照射である・・・

多少、前後しても良いとは思いますが、この知識があれば、少々、コチョウランのための植物育成LEDライトの選定がしやすいような気がします。

【追記:2022年8月4日】
コチョウランをPPFDという視点から再確認すると、日本語の情報が少ないのは上述した通りで、引用しているのは海外の情報です。

以下、更に興味深い情報を見つけたので、原文(英語)を引用しておきます。

In the experiment, the high PPFD given after being filtered by the shade cloth was 204 – 276 umol/m2/s.  A 50% discount of that would be roughly 100 – 135 umol/m2/s.  This can be taken as the optimal intensity of artificial light we should give to Phalaenopsis, and other low-light orchids.

(中略)

Orchids require at least 12-13 hours of light per day for winter and 14-16 hours in spring, summer and fall.  Plants do better with less light over a longer duration than stronger light over a short duration.

引用元:「How Much Light Do Orchids Need? (with Light Chart)」より

PPFDを見ると、元々の投稿記事の内容と比べると2倍の数字を推奨しています。また、夏季期間は14〜16時間、冬季期間は12〜13時間の照射を推奨しているのも興味深い!